自宅の電子レンジのワット数を確認する方法
本体に書いてある数字のうち、どれがワット数なのかを間違えないための確認方法です
加熱時間を換算するには、自分のレンジのワット数が必要です。ただ本体には複数の「W」が書かれていて、別の数字を読んでしまうと計算が大きく狂います。見るべき数字を順に説明します。
見るべきは「定格高周波出力」
電子レンジの銘板(仕様が書かれたシール)には、少なくとも2つのWが並んでいます。
| 表記 | 意味 | 変換に使うか |
|---|---|---|
| 定格高周波出力 | マイクロ波として食品に当たる出力 | これを使う |
| 定格消費電力 | 本体がコンセントから引く電力 | 使わない |
消費電力のほうが必ず大きい数字になります。マイクロ波への変換効率は6割前後なので、定格高周波出力1000Wの機種なら、消費電力は1400〜1500W前後と書かれているのが普通です。
大きいほうの数字が目に入りやすいので、ここを取り違える人が多い場所です。「うちのレンジは1450W」と思って計算すると、実際より短い時間が出てしまい、加熱不足になります。
銘板の場所
- ドアを開けた内側の側面や下の縁
- 本体の背面
- 本体の底面(小型の単機能タイプに多い)
型番と一緒に印刷されています。見つからない場合は、型番で取扱説明書を検索すると仕様表に載っています。
東日本と西日本で出力が違う機種がある
見落としやすいのがここです。ターンテーブル式の単機能レンジには、電源周波数によって出力が変わる機種があります。
銘板にこう書かれていることがあります。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| 50Hz 500W / 60Hz 600W | 東日本では500W、西日本では600Wで動作する |
同じ製品でも、住んでいる地域で実際の出力が違うということです。引っ越しをしたときにレシピどおりで仕上がらなくなるのは、これが原因のことがあります。
自分の地域の周波数のほうを読んでください。東日本(北海道・東北・関東・甲信越の一部)は50Hz、西日本(中部の一部・北陸・関西以西)は60Hzです。
インバーター搭載機や最近のフラットタイプは周波数に関係なく一定の出力のものが多く、この表記もありません。銘板に1つしか書かれていなければ気にしなくて大丈夫です。
「あたため」ボタンは何Wですか
自動あたためは、ワット数を指定するボタンではありません。
多くの機種の「あたため」は、庫内のセンサーが温度や蒸気を検知して、食品が温まったと判断した時点で自動停止する仕組みです。加熱の途中で出力が切り替わる機種もあります。つまり加熱時間もワット数も固定されていません。
そのため、「あたため」で温めた時間を基準にワット数の変換をすることはできません。レシピの時間を換算して使いたいときは、手動でワット数と時間を指定するモードを選んでください。多くの機種では「レンジ」「手動」といったボタンから、500W・600Wなどを選べます。
オーブンレンジの「1400W」はレンジの出力ではない
オーブンレンジのカタログや本体に大きく書かれている1000W・1400Wといった数字は、オーブンやグリルのヒーターの消費電力であることがあります。レンジ機能の出力とは別物です。
オーブンレンジの場合、仕様表には次のように分かれて書かれています。
- レンジ(電子レンジ機能)の定格高周波出力
- オーブン・グリルの定格消費電力
変換に使うのは前者だけです。
ワット数を選べない機種の場合
出力切替がなく「強」「弱」だけのダイヤル式なら、「強」が銘板の定格高周波出力にあたります。500Wまたは600Wの機種がほとんどです。
「弱」は解凍向けの断続運転であることが多く、加熱時間の比例計算は成立しません。詳しくは解凍時間にワット数の変換計算を使ってはいけない理由を参照してください。
確認できたら変換する
自分のレンジのワット数が分かったら、レシピのワット数と合わせて時間を換算できます。
よくある質問
銘板が消えて読めません
型番が読めれば、メーカーサイトで仕様表を確認できます。型番も読めない場合、家庭用の単機能レンジは500Wか600Wがほとんどなので、まず600Wとして計算し、仕上がりを見て調整するのが現実的です。
消費電力しか書かれていません
その数字のおおよそ6〜7割が高周波出力の目安です。消費電力1400Wなら900〜1000W程度と考えられますが、あくまで概算なので、可能なら取扱説明書で確認してください。
レシピの「600W」に自分のレンジが対応していません
対応している別のワット数に換算すれば同じ仕上がりになります。600Wで3分なら500Wでは3分36秒、700Wでは2分34秒です。
ワット数が高いレンジのほうが良いのですか
高いほど短時間で温まりますが、そのぶん加熱ムラは出やすくなります。少量の温めや繊細な食材では、あえて低いワット数で長めに加熱したほうがきれいに仕上がることもあります。